2022.2.23 業務の可視化による効果

作る・売る・回す・支えるの業務分類図
出典:DXO(ディクソー)経営を進化させる実践書

自律分散型組織へアップデートするプログラムDXOのインストールでは、ビジネスモデルを可視化するワークがあります。ここでは、業務全体を「作る」「売る」「回す」「支える」に分類します。この分類はDXOの「型」とも言えます。

「作る」:お客様に提供する価値を「作る」
「売る」:お客様に提供する価値を知ってもらい、購入してもらう「売る」
「回す」:お客様にサービスを提供する「回す」
「支える」:「作る」「売る」「回す」業務を円滑にするための「支える」

単に分類するだけではなく、業務の「繋がり」が可視化できるため、「何のためにやっている業務」なのかが把握できます。単に、こなしていた業務が意図を持って「自分ごと」になります。

逆にこれまで実施していた業務であっても、「繋がり」が見えにくい業務、「提供価値」に関連しない業務などは、見直した方が良いということになります。

本日のワークでも、「売る」に分類された業務について議論がありました。ノルマのように感じていたポスティング作業に対し、「自分達が提供している価値がチラシに記載できているか」「配布先はこの地域だけでいいのか」「配布先をお客様から紹介してもらってはどうか」等々、現場のメンバーからの活発な意見提示の場となりました。

いつもやっている目の前の作業が、「価値」に繋がることが実感できる。可視化することによる効果を実感できるDXOの「型」、この工程の実施だけでも有効に活用できます。

2022.1.18 DXOインストール完了!

DXOインストール完了したワーク画面、明日から再起動のボタン

2022年1月18日。訪問看護ステーションへのDXOインストール、ついに完了しました。
2021年5月から2022年1月までの9か月間14回のワークを通じ、自律分散型組織への移行をサポートしてきました。
現時点では、進化型組織デザインプログラムDXOを用いた進化型OSへの移行が完了した状態なので、実運用はこれからです。事業所として大切にする考え方(Why,What,How)が共有され、それにつながる業務体制の形が明らかになり、あとはその形に沿った運営に移行することになります。

まだ、実際の自律分散型組織の運用がどんなものであるか、目で見える段階ではありませんが、スタッフの皆さんからのコメントは、
「まだ、具体的にどんな組織になるか分かりませんが、ワクワクする気分です!」
「自分達が考えた組織になるので、仕事がしやすいと思います!」
とマインドは自律分散型になっていました。

また、管理者さんは、
「『スタッフから早く、新しい体制で動こう』
と急かされています。」
とスタッフの変容が進んでいることを感じておられました。
さらに、社長さんは、
「管理者もスタッフもすごく主体的になったのが伝わってきます。むしろ、自分の方が置いて行かれているような感じです」
と現場の変容に驚かれていました。

新しい自律分散型組織への移行に際し、社長からの最後の「業務指示」をお願いしました。「再起動(Restart)」の「業務指示」です。

明日からは、社長や管理者からの「業務指示」はありません。

2022.1.17 訪問看護ステーションY様にて

DXOインストール時に利用された資料のイメージ

DXO導入先の訪問看護ステーションの管理者さんが、県訪問看護協会の管理者研修にいて、DXOの取組みを事例発表されました。

管理者業務がフラットになっていく過程で、管理者さんのプライド、モチベーションが損なわれないか・・・そんな不安は杞憂でした。それ以上に、活動の意義を自らの言葉で発表に紡いでおられました。

2021.12.22 千葉県習志野市B整骨院様にて

Why,What,How,みんなで考える言葉探しプロセスの積み重ねが組織を変えていくのかも

今回のDXOインストールは、その成果から「神回」と称することになりました。

それは、DXOの「底力」を知ることになったのが理由です。
インストーラーの我々からしても、テキスト通りの効果は期待しつつ、ワークを進めている訳ですが、この回ではその期待を「はるかに上回る」状況となりました。

今回「神回」となった主な理由は下記によるものです。

1)職員が、策定した「言葉」に向かっている。
2)「言葉」向かう行動が、他の職員の気づきにつながっている。
3)「言葉」に向かう行動が、職員のあり方を変えた。

事業所では、これまでに全職員で事業所の存在意義を「心弾む未来を拡げる」、サービスの提供価値を「本来の自分と出会う」、業務に対する基本姿勢を「大切な人の心に寄り添う」という3つの「言葉」として形にしました。

この事業所では、ワークが月に1回だったので、次のワーク開催日までに課題として、毎日の業務後に言葉への意識として「心弾む仕事ができたか」「本来の自分と出会えたか」「大切な人の心に寄り添えたか」を各自10点で採点し、その理由とあわせslackで報告してもらっていました。

今回のワークは、その振り返りから入りましたが、上記課題を日々重ねる中で、「患者様への説明の仕方、コミュニケーションの取り方を常に意識するようになった」「他のスタッフの報告内容を見て、自分もその視点を取り入れようとか、気づくことが多かった」「苦手だと思っていたことも、患者さんのことを思うと取組めるようになった」等々自らの業務に対する変容ぶりをどんどん語ることになりました。事例も合わせ、これらの報告をされるスタッフは、「言葉」に向かっていく行動に対する、気づきや発見に自分自身でも驚きながらも確かな手応えを感じておられるようでした。

この「神回」につながった一連のワーク、これからはDXOのワークでは、必須で取り入れていく予定です。

地域に、患者様に貢献できていることを実感できた!

UNIT01「言葉」組織の存在目的を知る
-ひらい整骨院・京成大久保院様

心弾む未来を拡げるという存在、本来の自分と出会うという価値、大切な人の心の声に寄り添う姿勢

患者様を痛みから救いたい
患者様に喜んでもらいたい
患者様に笑顔で過ごしてもらいたい

職員皆さんの思いは同じでした。

でも、事業所としての存在目的は?
そして、どんなサービス提供をしていくべきなんだろう?
また、仕事に向き合う姿勢って・・・?

•Why(存在目的・パーパス) :社会に対してどのように貢献する存在か?
•What(提供価値・バリュー):利用者が受け取る価値は何か?
•How(姿勢・スタンス) :その価値をどのような姿勢で届けるか?

これらを実際に業務に携わる職員により、紡ぎ出すワークを通じて、仕事への思い、方向、目的が共有されます。

ひらい整骨院・京成大久保院様では、上記のようなWhy、What、Howが紡ぐことができました。

事業所の存在目的が設定できました

UNIT01「言葉」組織の存在目的を知る
-わかみや訪問看護ステーション様

目的・地域の安心した在宅生活が守れるように。価値・かけがえのない時間の共有。姿勢・生きるに寄り添う、思うに寄り添う

事業所の存在目的(パーパス)って何ですか?

職員の皆さんは同じ思いで仕事をしているんでしょうか?
職員の皆さんは同じ方向を向いて仕事をしているんでしょうか?
職員の皆さんは同じ目的を共有して仕事をしているんでしょうか?

•Why(存在目的・パーパス) :社会に対してどのように貢献する存在か?
•What(提供価値・バリュー):利用者が受け取る価値は何か?
•How(姿勢・スタンス) :その価値をどのような姿勢で届けるか?

これらを実際に業務に携わる職員により、紡ぎ出すワークを通じて、仕事への思い、方向、目的が共有されます。

わかみや訪問看護ステーションでは、上記のようなWhy、What、Howが紡ぐことができました。